優れたプロセスでより良質な薬を

Sagent (セージェント)、Smartsheet を使用して医薬品開発を効率化

業界

  • ライフ サイエンス

組織/団体規模

  • 中規模企業 (200 人~ 1,999 人)

地域

  • 北米

「私は個人的に、Smartsheet の導入は、プロジェクト管理ツールによって企業文化を高める機会だと考えています。組織の各階層を通じて、正確で信頼の置ける、透明性の高い開発情報が確保されています。皆 Smartsheet には本当に期待していて、使う機会を減らすのではなく増やしたいと言っています。」

Tunde Adesunloye

Sagent Pharmaceuticals (セージェント ファーマスーティカルズ)、プロジェクト管理ディレクター

製薬会社は、医薬品をできるだけ早く市場に出すためのスピードと、すべての段階で品質と規制遵守を確保するための品質確保の必要性の間で、常にバランスを取る必要があります。小規模企業の良いところは、業界を支配する大規模な多国籍企業に比べ、軽快かつ迅速であることです。プロジェクト管理ディレクターとして Sagent Pharmaceuticals (セージェント ファーマスーティカルズ) に入社した Tunde Adesunloye 氏は当初、この業界の巨大企業が直面する遅延や障害から解放されると考えていました。しかし、小規模な製薬会社にもそれなりの困難があることを知りました。

「大手製薬会社で働いていたときは、プロセスが多すぎると不満を言っていました。」と Adesunloye 氏は言います。「でも、小さな会社には小さな会社ならではの問題があることが、ここに来てすぐにわかりました。 小規模企業が成長し多様化していくにつれて、企業としての俊敏性や起業家精神を維持しながら、リスク軽減のための活動を適切かつ確実に構成することが課題の 1 つとなります。」

シカゴに拠点を置く Sagent Pharmaceuticals (セージェント ファーマスーティカルズ) (日本の日医工の完全所有子会社) は、医薬品開発業務受託機関 (CRO) および医薬品製造業務受託機関 (CMO) と提携し、注射剤を中心に北米市場向け医薬品を開発しています。Sagent (セージェント) の米国チームは 150 人以上の従業員で構成され、企画、開発、規制承認プロセスを調整し、パートナーと協力して、質の高い製品をタイムリーに製造し流通させることができるよう管理しています。

既存の医薬品のジェネリック版を作るのは、簡単なことではありません。ジェネリック医薬品は、処方、製造工程、色、パッケージなどの詳細が決まった後、規制当局の承認を得て、ようやくターゲットとなる市場で発売できるようになります。ある段階で問題が発生すると、連鎖的に遅延が発生する可能性があります。このため、プロセスに関わる全員が正確な最新情報を持っていることが非常に重要です。チーム メンバーが個々のプロジェクトの管理に使用しているアプリケーションの数が多ければ多いほど、システム内で発生するばらつきも多くなる可能性があります。

プロジェクト チームが 1 つのソースにアクセスして正確な情報を入手でき、新しいユーザーが習得しやすいツールを、Sagent (セージェント) が必要としていることは明らかでした。Adesunloye 氏は、大企業にいたときに使い慣れていた正式なプロジェクト管理ソフトウェアを検討していたのですが、Sagent (セージェント) で Smartsheet を使ってタスクを管理している 2 人の同僚を知り、話を聞くようになりました。使いやすいインターフェイスと、必要な情報を必要なときにすばやく報告できる機能に興味を持った Adesunloye 氏は、ほどなくして開発中の製品の特定のプロセスに合ったプロジェクト追跡システムを構成し始めました。

Smartsheet を導入したことで、関係者は自分の役割や責任に必要な情報に簡単にアクセスできるようになりました。Sagent (セージェント) の経営幹部が高く評価しているのはダッシュボードです。このダッシュボードでは、パイプラインのプロジェクトの所有権とステータスが明確に視覚化されます。中間管理職は、柔軟なレポート機能を利用して、開発コスト、リスク管理、進捗状況の更新などの詳細を、さまざまな意思決定者と共有しています。プロジェクト マネージャーである Adesunloye 氏のお気に入りは、ユーザーが期限と割り当ての進捗を、アプリケーション間を行き来せずに追跡することができる統合されたタイムラインです。

Sagent (セージェント) は、世界中の CMO および CRO と連携しています。Smartsheet により、プロジェクト チームがソリューション内でパートナーと直接コミュニケーションをとり、共同で作業できるため、時間を節約し、混乱の可能性をかなり排除できます。パートナーは使用している成分の詳細を共有し、解決する必要がある問題と戦略の概要を確認できます。これに対し Adesunloye 氏とそのチームは、フィードバックを提供したり、前提条件を変更したり、プロジェクトに影響を与える可能性のある規制に関する最新情報を共有したりすることが可能です。全員が同じ情報を共有しているため、問題解決とその成果に焦点を当てた共同作業をさらに行いやすくなります。

「現在一緒に仕事をしているヨーロッパのパートナーは、Smartsheet から 私たちのタイムラインや複数のレポートにアクセスできます。 薬事申請書類のリクエストや更新のリマインドは会議の前に Smartsheet を使用して行われるため、私たちはレポートをいくつか共有し、必要事項を提示し、翌日のミーティング前までの記入をお願いするだけです。」と Adesunloye 氏は言います。「パートナーは、私たちが情報を共有していることを喜んでいます。断片的な情報ではなく、必要な情報すべてをリアルタイムで見ることができるため、より簡単かつ友好的に共同作業を行えるようになり、生産性も上がります。このように共同作業が強化されたことで、Sagent (セージェント) が CRO および CMO の優先パートナーになる可能性もあります。」

「私は個人的に、Smartsheet の導入は、プロジェクト管理ツールによって企業文化を高める機会だと考えています。 組織の各階層を通じて、正確で信頼の置ける、透明性の高い開発情報が確保されています。 皆 Smartsheet には本当に期待していて、使う機会を減らすのではなく増やしたいと言っています。」と Adesunloye 氏は言います。「今は、開発に着手してから発売までを Smartsheet を使って行っていますが、いずれは開発前のプログラム、パイプライン開発やポートフォリオ管理にまで踏み込んでいく予定です。その果てしない可能性に、私たちはワクワクしています。」